コナンは、アートの作品を楽しむように見ることができる。たとえば、一般的な絵画鑑賞の楽しみ方には、絵の中にちりばめられた、作者の遊びごころやこだわりの要素を見つけるという一面もある。こんな感じで、コナンの世界にも、アート鑑賞的に楽しめる小さな発見がたくさんつまっている。
アイリーンは「エレーナ」という発音になることもある
安室徹と宮野エレーナは、シャーロック・ホームズとアイリーン・アドラーになぞらえることができる。そう思ったきっかけは、エレーナとアイリーンの響きが似てることだ。
調べてみると、場合によっては、Ireneが「エレーナ」という発音になることもあるようだ。たとえば、イギリスのグラナダTVが制作したシャーロック・ホームズのドラマでは、「エレーナ、イレーナ」と呼ばれている。
安室徹もシャーロック・ホームズと同じ探偵だ。あと、ホームズがアイリーン・アドラーに恋心を抱いていたのと同じように、子どもの頃の安室徹も宮野エレーナに恋をしていた。だから、安室徹と宮野エレーナを見ると、「シャーロック・ホームズとアイリーン・アドラー」みたいだな、と思うのだ。
これも、青山先生の遊び心だろうか。それとも、なにか大きな伏線があるのだろうか。そこまではわからないが、おもしろいなと思った。
「あの方」はシャーロック・ホームズの「あの人」をもじったもの
あの方という呼び方は、ミステリアスで好きだ。どんな人なんだろうとか、未知の怖さもあり、いいネーミングだと思う。たまたま知ったが、あの方というネーミングの元ネタは、シャーロック・ホームズがアイリーン・アドラーの話をするときに使う「あの人(the woman = あの女性)」から来ている。
なにかと出てくる「17歳」や「17年前」、「7歳」という数字
コナンには、なにかと17歳だったり、17年前、7歳というように、17と7がよく出てくる。七つの童謡の7もそうだ。コナンたちは7歳だし。これは偶然だろうか?何か意味がありそう。
新一は17歳だし、羽田名人やアマンダ・ヒューズ、浅香にラムが出てくる「17年前の真相」にも17が使われている。さらに、「17年前の真相」でアマンダがラムに言った言葉。アマンダは、50年くらい前に、当時まだ子どもだったラムに会ったと言った。このときのラムの年齢は明かされていないが、きっと7歳だったろう。
それに、「17年前の真相」のできごとが起きた年は、ちょうど新一と蘭が生まれた年だ。これは偶然なんかじゃない。どんな数字でもいいはずなのに、あえて羽田名人たちのできごとが起きた年と、新一たちが生まれた年を同じにしたのには、どんな背景があるんだろうか。ベルモットが組織に入ったのも17年前・・・!
ちなみに、私が現在のあの方と書いた新出先生が初登場したのは、アニメだと170話だった。ここにも17の数字がある!もし、新出先生が現在のあの方である世界線があったとしたら、170話で初めて登場したのはおもしろい。
さらにちなみに、あの方という呼び方が初めてアニメに出てきたのは、178話「黒の組織との再会」だった。推理小説の世界では、読者がちゃんと推理を楽しめるように、はんにんは物語の序盤に出てないといけないという掟があるらしい。これを踏まえるなら、あの方という呼び方が初めて出てきた178話より前に、新出先生が170話で登場しているのには、意味があるのではないか。これも、新出先生が現在のあの方であるサインだと思いたい。笑
ちなみに烏丸蓮耶だが、47年前の国際経済フォーラムでは、烏丸グループの会長としてなんらかの講演に登壇する予定だった。しかし、体調不良により欠席となり、代わりにラムが登壇した。烏丸がなくなったとされるのが40年前。つまり、その国際経済フォーラムのときから7年後!ここにも7という数字があるではないか!なんなんだ、この偶然(?)は。
「山村ミサオ」のアナグラムは「山村≠オサ(≠長)」
前にコナンファンの間で、山村警部(元山村刑事)の黒幕説が出た。その一方で、「山村ミサオ」のアナグラムは「山村≠オサ」となり、「山村≠長」、つまり黒幕ではないと読める。ミサオの「ミ」を「≠」に見立てている。
青山先生が山村刑事のキャラを作ったとき、彼が黒幕だなんて言われるとは思ってなかったかもしれないので、このアナグラムはたまたまかもしれない。ただ、コナンファンの間で山村黒幕説が出たからこそ、山村警部自身の名前でその黒幕説が否定できるのはおもしろい。ちなみに、山村黒幕説は、青山先生も否定している。
違うとは思うけどコナンの前の席に阿笠栗介に似た子がいる
アニメ第1170話「人喰い教室の怪(後編)」での授業参観の日。コナンが小林先生に「2だと思います・・・」と答えてる場面で、コナンの前に座ってる子が、阿笠栗介にそっくりなのだ。あの特徴的な丸い鼻に、前髪ぱっつんの坊ちゃん刈り。センター分けの大人の阿笠栗介が、子どもの頃ならこういう髪型だったろうな、という雰囲気。顔の下半分は描かれていないので、上しか見えないが、似てる。もっと特徴がなく、全然違う子を描いてもいいはずなのに、なぜこの姿にしたのだろう。特に鼻だ。
ちなみに、その上のコマには、胴から上の姿が描かれているが、顔の特徴はあまりわからない。
幼児化したのは3人と青山先生が言っている、みたいなコメントをSNSで見たことがあるので、もしそうなら、この子は阿笠栗介ではない。それにしても、なんでこんなに似せたのだろう。なんでこんなに引っかかってるかというと、この男の子が、東尾マリアと同じ回に登場したことに意味があるのかもと思ったからだ。
別に、彼が幼児化したあの方と言いたいのではない。私は、現在のあの方は新出先生だと思っている。ただ、東尾マリアはただの子ではなく、優作があのCARASUMAの推理をした回でもフィーチャーされていた子で、なにかしら黒の組織と関係があると思うからだ。そんな東尾マリアが再びフィーチャーされたこの授業参観の回で、阿笠栗介にすごくよく似た子をさりげなくコナンの前の席に座らせたことが、なにかの伏線だと思えるのだ。青山先生は、さりげなく楽しい伏線を織り交ぜたりする。